社会福祉法人 松花苑 (しょうかえん)

みずのき美術館 http://www.mizunoki-museum.org

みずのき美術館が北町商店街に誕生します

「みずのき美術館」開館についてのお知らせ

1964年、重度の知的障害者の入所施設「みずのき寮」で、絵画による余暇活動が、鶏小屋あとに筵を敷いて始まりました。
“絵を描くこと”に出会った彼らの作品は、全国を、また世界を驚嘆させることとなりました。

そして、2012年10月7日、そのみずのきから美術館が誕生します。
鶏小屋から美術館へ。私たちの新たな挑戦です。

ご挨拶

みずのき美術館は、アール・ブリュット※作品を紹介することを基本に据えた美術館です。またその発信方法として、「アート」を多様にとらえるだけでなく、展示、公演、ワークショップなどの企画についても「多様性」を誇るものにしていきたいと考えています。

私たちは、アート作品を、個人の深い内面からの、すなわち、無意識からの発信ととらえ、作品を通して、さまざまな「個」に出会うこと、人間の多様性の理解へと広がることを期待しています。これまで50数年間、重い知的障害の人とともに歩んだ施設だからこそ、「物言わぬ人」の真の思いを伝えたいと切実に願っているのです。

近年、世界中の人々が、真の幸福について迷い、苦しんでいます。そして、それぞれの背景は異なりつつも、そこから脱却する道を模索せざるを得ない状況に立たされています。

私たちは、その答えの手掛かりを「アール・ブリュット」に託しています。

みずのき美術館代表 西藤二郎(社会福祉法人松花苑理事長)

※アール・ブリュット(art brut)

第2次世界大戦後、価値観の再編成が行われる中、フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェによりつくられた言葉。日本語に訳される場合には、「生(き)の美術」「生(なま)の美術」とされることが多い。
伝統的な美術教育を受けていない作り手によって制作されるそれらの作品は、美術史的な枠組みでは解釈し尽くすことができない。イギリスの美術史家ロジャー・カーディナルは「アウトサイダー・アート(outsider art)」と訳している。

みずのき絵画教室の歴史

1959年 「亀岡松花苑(現みずのき)」開設(知的障害者入所施設)
1964年 日本画家・西垣籌一氏による絵画教室が開始される
1978年頃 選抜メンバーによる絵画専門プログラムが開始される
1981年 第1回「土と色 - ちえおくれの世界 -」展(京都市立美術館)
1983〜84年 NHKの取材・撮影(約半年間)
ドキュメント番組「ふれあいの画布」「共に描き共に生きる」放送
1993年 「パラレル・ヴィジョン 20世紀美術とアウトサイダー・アート」展
(小笹逸男・福村惣太夫・吉川敏明3名7作品が出展)
1994年 スイス・ローザンヌ市「アール・ブリュット・コレクション」にアジアで初めて永久収蔵される 
(小笹逸男・堀田哲明・山本悟・高橋滋・吉川敏明・二井貞信)
記念画集「ART INCOGNITO」出版(藍風館)
1995年 「みずのき寮のアーティストたち‐人間おける表現とはなにか‐」展
(ヨコハマポートサイド・ギャラリー:神奈川)
「エイブル・アート・フェスティバル’95」
(アジア太平洋トレードセンター:大阪)
1996年 西垣籌一著「無心の画家たち‐知的障害者寮の30年」出版(NHKブックス)
1997年 「ATR INCOGNITO」展
(アール・ブリュット・コレクション:スイス・ローザンヌ)
「魂の対話 ABLE ART ’97 TOKYO ‐ みずのき寮の絵かきたち+西垣籌一・千葉盲学校の子どもたち+西村陽平 ‐」展開催(東京都美術館)
「生の芸術 - その発見と未来 -」展(京都文化博物館:京都)
1998年 「アート・ナウ’98 ほとばしる表現力 アウトサイダー・アートの断面」展
(兵庫県立近代美術館:兵庫)
1999年 「みずのき寮からの発信 - 言葉はいらない 魂との出会い -」展
(丸亀市立猪熊弦一郎現代美術館:香川)
2000年 「誇り高き17人の画家とその棟梁」展(兵庫県篠山市内4カ所に展示)
2001年 「エイブル・アート英国展 〜魂の響き〜」(イギリス3都市を巡回)
2003年 「みずのきの絵画〜鶏小屋からの出発〜」展
(林原美術館:岡山〜泉美術館巡回:広島)
2004年 「みずのきの絵画〜内なる声を描いた画家たち〜」展(思文閣美術館:京都)
2008〜9年 「日本のアール・ブリュット作家」展(ローザンヌ〜ウィーンを巡回)
2011年 「日本のアール・ブリュットの作品の評価定値に向けた作品の収集保存、展示普及に関する研究会」参加
2012年5月 みずのき美術館着工
9月 みずのき美術館完成
10月 みずのき美術館開館

VIについて

アートディレクター菊地敦己氏による、ロゴデザインが完成しました

みずのき美術館 ロゴ

自然と風格を備えた亀岡の雰囲気や収蔵作品に共通してみられる大胆さをイメージの出発点としています。

文字は伝統的な活字書体をベースに、大きく読みやすくそして風とおしの良い字体を目指しデザインしました。シンボルマークは、「みずのき」と「ミュージアム」の頭文字である「M」と美術館の建築をモチーフにしています。文字とマークの周囲に風景を感じるような間を持たせ、開かれた美術館であることを象徴させています。

そして、新たな美術館の形を提案していく、みずのき美術館に相応しい新鮮さをもったロゴデザインを心がけました。

デザイン:菊地敦己

菊地敦己 Atsuki Kikuchi

菊地敦己

1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科在学中の1995年、ネオ・スタンダードグラフィックスを立ち上げ、グラフィックデザインの仕事を 始める。

2000年ブルーマークを設立。

アートディレクターとしてファッションブランドのブランディング・イメージ、雑誌等のエディトリアルデザイン、飲食店のプロデュースほか、多角的なデザイン活動を展開。

2011年株式会社菊地敦己事務所を設立。

開館記念展覧会のチラシやポスターも、ひきつづき菊地氏にデザインをしていただきます。

建築・設計について

リノベーションを手掛けたのは第24回新建築賞受賞・乾久美子氏

外観 2階の様子  
外観 2階の様子 2012年9月完成予定

町家の多くは、文化財というよりは、最低限の資材で建設されていたり、住民の都合にあわせて自由に改変されていたりというようなリアルな生活の道具です。そうしたリアルな町家は観光客などを喜ばせるような記号的な派手さはありませんが、生活の中で使われ続けてきたものだけがもつ、やさしく、時には複雑な味わいのようなものが感じられる場合が多いです。

みずのき美術館になる前の町家(理容店として大幅に改修されていました)はそうしたもののひとつでした。私たちは当計画のために選ばれた小さな町家に、アール・ブリュットから受ける印象に近いものを感じ、改修する際、その味わいが極力失われないように注意深く改修計画を練りました。

出来たものは単なる町家の改修というわけでもなく、新しいもの、古いもの、きれいなもの、すこしかわったもの等が共存しているようなデザインとしています。

乾久美子

乾久美子 Kumiko Inui

1969年 大阪府生まれ。東京藝術大学美術学部建築科卒業、イエール大学大学院建築学部修了
1996〜2000年 青木淳建築計画事務所勤務
2000年 乾久美子建築設計事務所設立
現在、東京藝術大学美術学部建築科准教授

乾久美子

第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館に参加
“金獅子賞(パヴィリオン賞)”受賞(2012年8月29日)

テーマ|「ここに、建築は、可能か」
コミッショナー|伊藤豊雄
参加作家|建築家/乾久美子、藤本壮介、平田晃久 写真家/畠山直哉

開館記念展について

「日本のアール・ブリュットについて語ろう 〜私たちが考えるこれからの美術〜」

「アール・ブリュットとはなにか」。

この問いは、一般の人にはもちろんのこと、関係者にとっても容易ではありません。とりわけ日本では多くの人が、多くの報道を通して、「障害者の作り出す作品」と単純に理解してしまっています。

1993年、みずのきの作品が、アジアで初めてアール・ブリュット・コレクション(スイス・ローザンヌ市)に永久収蔵されました。そして、時を経て2010年、「アール・ブリュット・ジャポネ」展が、パリ市立アル・サン・ピエール美術館で開催され好評を博しました。

しかし後者にみずのきの作品は出品されていないように、それぞれの作品は制作のプロセスや、それを支える体制などその背景は異なっています。こうした状況をどう考えるのか、そしてどう楽しんでいくのか、…これは、難しくも興味深い問いとして、私たちの前にあります。

「みずのき美術館」が開館するこのまたとない機会に、「アール・ブリュット」を、そして、これからの美術をどう考えればよいか、亀岡を訪れてくれる皆様と語り合いたいと願っています。

【会期】2012年10月8日(月)〜2013年3月17日(日)
【監修】保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)
【入館料】一般400円/高大生200円/中学生以下無料
【開館】水曜日〜日曜日 10:00〜18:00 休館日:月曜日・火曜日(但し祝日の場合は開館)
【主催】社会福祉法人松花苑・日本財団

保坂健二朗 Kenjiro Hosaka

保坂健二朗

1976年生まれ。東京国立近代美術館主任研究員。

企画した主な展覧会に「エモーショナル・ドローイング」「この世界とのつながりかた」「建築はどこにあるの?」など。滋賀県アール・ブリュットアドバイザーも務める。

出展作品一例

小笹逸男/松花苑みずのき所蔵
岡本由加/松花苑みずのき所蔵 山崎 孝 /松花苑みずのき所蔵
伊藤峰尾/日本財団所蔵 小幡正雄/日本財団所蔵 澤田真一/日本財団所蔵

開館記念特別イベント

2012年10月7日(日) オープニング・セレモニー

午前の部:10:30〜12:30 開館式・内覧会
午後の部:14:00〜17:00(予定)開館記念トークイベント・ワークショップ
※当日は入館料無料です。 午後の部はどなたでもお越しください
会場:みずのき美術館・北町商店街・亀岡市総合福祉センター

2012年11月(予定) トークイベント「ワタシが作り ワタシが纏う」(仮題)

ゲスト:ピュ〜ぴる(現代アーティスト)、北村真也(フリースクール アウラ学びの森代表)
会場:みずのき美術館(会場は変更の場合があります)

2012年12月9日(日) トーク&ライヴイベント

ゲスト:大友良英(音楽家)
会場:みずのき美術館(会場は変更の場合があります)

2013年3月10日(日) 講演会「無意識と創造性」(仮題)

講師:きたやまおさむ(精神科医・作詞家)
会場:みずのき美術館(会場は変更の場合があります)

などその他多数企画

主催:みずのき美術館・日本財団

問合せ先

みずのき美術館 開設準備室

〒621-0007 京都府亀岡市河原林町河原尻下五丹12 松花苑みずのき内
TEL 0771-23-2101 / FAX 0771-25-4634 / E-mail mizunoki-art@syokaen.jp
(担当:奥山)

地図

※10月7日以降は美術館へ直接お問い合わせください。

みずのき美術館

〒621-0861 京都府亀岡市北町18
TEL 0771-20-1888 / FAX 0771-20-1889
URL www.mizunoki-museum.org(準備中)
アクセス
JR嵯峨野(山陰)線亀岡駅(南口)下車徒歩8分


京都障害者芸術祭実行委員会主催 第26回国民文化祭・京都2011関連事業


スーパーポジティブ:世界への愛着 2011.11/4〜6 日図デザイン博物館

SUPERPOSITIVE/スーパーポジティブ--「超肯定」と翻訳できるこの造語を、「特定の行為やイメージ、物質に強い愛着を持ち、それらを介して世界を超肯定的に捉える姿勢」と定義し、そのような姿勢で作品制作を続けてきた24名のアウトサイダーアーティストたちの作品を、「Multicolored:色彩のアート」、「Record:記録/記憶するアート」、「Collection:蒐集/集積のアート」、「Narrative:創世のアート」の4つのセクションに分けてご紹介します。

例えば、25年にわたって約1000枚も描かれたという、ほとんど同じ形で配色の異なる家の絵や、食べ残した食材を畳の上に並べるという日常的に繰り返される不思議な行為を淡々と記録したスナップ写真など、ここで取り上げる作品はそれぞれ何かに執着し続けた結果、常識を突き抜けてアートの域にまで昇華されたものたちです。

個々の作品のもとになっている多種多様のこだわりは、その当事者にとってはすべて重要なことに違いないのですが、私たちにはその意味や目的を推し量ることが困難なものもあります。故に、本展覧会に展示される作品の中には一見しただけでは理解できない難解なものも含まれています。しかしながら、謎解きをするようにそれら作品とじっくりと向き合えたならば、私たち観る者もその意味を理解し、重要性を共有することができるのではないでしょうか。タイトルのスーパーポジティブは、そのような各作品の独自の、見方によってはいびつともいえる世界観を「超積極的」に評価していこうというメッセージでもあります。

障がいのある人たちのユニークな創作行為によって生み出されたバラエティ豊かな作品群は、私たちの感覚を刺激し、常識を揺さぶります。そして、現実世界との関わり方のカタチは人それぞれで、決してひとつではないということを教えてくれるでしょう。会場を後にした時、それまでよりも世界を色鮮やかに、そして、より広がりを持ったものとして感じられる。本展覧会がそのひとつのきっかけとなれば、と願っています。


同時開催:京都とっておきの芸術祭 - 優秀作品展 -

「SUPERPOSITIVE スーパーポジティブ:世界への愛着」展とともに、「京都とっておきの芸術祭」に応募いただいた作品のなかから優秀作品を展示いたします。

今年で17回目を迎える「京都とっておきの芸術祭」は、障がいのある人たちがそれぞれの個性と才能を発揮する場として、また、交流の場として、障がいのある人たちの自立と社会参加の促進に寄与することを目的に開催されてきました。

2012年1月12日(木)〜15日(日)には、京都市美術館別館にて「とっておきの芸術祭 - 公募作品展 -」として応募いただいた全作品を展示するほか、様々な取り組みを紹介する企画展や来場者に参加いただけるワークショップを実施いたします。

出品作家

二井貞信/和田良弘/八重樫季良/木村全彦/村上孝/木伏大助/戸來貴規/今村花子/柿沼陽介/吉澤健/池田真悟/伊藤樹里/大倉史子/澤田真一/下田賢宗/堀田哲明/水谷伸朗/上里浩也/石野敬祐/二見幸徳/山崎健一/土屋正彦/宮宏一郎/富塚純光

作品 | 村上孝 作品 | 堀田哲明 作品 | 今村花子 作品  柿沼陽介
村上 孝
堀田哲明
今村花子
柿沼陽介

>>フライヤー(PDF)

日図デザイン博物館

〒606-8343
京都市左京区岡崎成勝寺町9-1
みやこめっせ(京都市勧業館)内
電話:075-761-5381(代)
FAX:075-751-0706

より大きな地図で 京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9−1 を表示

主催:京都障害者芸術祭実行委員会(事務局:京都府障害者支援課内)

〈構成団体〉

京都府、京都市、京都府身体障害者団体連合会、京都府障害者社会参加推進センター、社団法人京都市身体障害者団体連合会、京都市障害者社会参加推進センター、京都知的障害者福祉施設協議会、京都障害児者親の会協議会、社団法人京都手をつなぐ育成会、社団法人京都精神保健福祉推進家族会連合会、社会福祉法人京都府社会福祉協議会、社会福祉法人京都市社会福祉協議会、京都新聞社、公益財団法人京都新聞社会福祉事業団、NPO法人さをりひろば(VSA Arts Japan)、社団法人京都ボランティア協会

後援:朝日新聞社京都支局、毎日新聞社京都支局、読売新聞社京都総局、 産経新聞社京都総局、日本経済新聞社京都支社、共同通信社京都支局、時事通信社京都総局、中日新聞社京都支局、日本工業新聞社京都支局、NHK京都放送局、KBS京都、エフエム京都、日図デザイン博物館

協賛:関西電力株式会社、京都銀行、社団法人京都府建設業協会、ローム株式会社

出品協力(50音順):今村知左、京都市ふしみ学園 アトリエやっほぅ!!、社会福祉法人愛成会 アトリエpangaea(ぱんげあ)、社会福祉法人光林会るんびにい美術館、社会福祉法人太陽会しょうぶ学園、社会福祉法人みぬま福祉会川口太陽の家・工房集、すずかけ絵画クラブ、studio COOCA、たんぽぽの家アートセンターHANA

特別協力:日本財団

協力:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA、社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団


企画:社会福祉法人松花苑みずのき

キュレーション:宮下忠也

問い合せ先:京都障害者芸術祭実行委員会(事務局:京都府障害者支援課内)TEL.075-414-4601 FAX.075-414-4597

この展覧会は、公益財団法人京都オムロン地域協力基金からの助成を受けています。

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